意欲をもって保育士になったはずなのに少しずつ笑顔を失っていく…。
そんな毎日を送っている人はいませんか?
同僚の保育士は挨拶すらしない
些細な間違いを大勢の前で叱られる
片づけや掃除しかしない日がある
非協力的な保護者に振り回される
無意識にため息ばかりが出てしまう毎日で、ただ機械的に仕事に行って保育をしていました。
「私は保育士に向いていないんだ…。」
「もう保育士は辞めよう…。」
そう感じて涙が出ることもありました。
でも!今は自分に合わない職場で働いていたから辛かったんだって分かります。
だって転職してからは、忙しい毎日でも笑顔で楽しく過ごせるようになったから。
私も同じだったけれど、嫌な事・やりたい事がハッキリとしたおかげで自分に合う職場を見つけて生き生きと働くことができたことを伝えたいです。
保育士を辞めたいと思う理由とその解決法についてまとめましたので、どうぞ最後までお読みください。
保育士の離職率はとても高い
保育士に憧れてやっと資格を取ったという人も多いのに、実際は辞めてしまう人がとても多いという現実があります。
下記は常勤保育士の10人に1人が1年で離職しているというデータです(厚生労働省「社会福祉施設等調査」)。パート保育士ならもっともっと多いはずですね。
出典:厚生労働省/保育士等確保対策検討会「保育士等における現状」/平成27年
それだけ多くの保育士が悩みを抱えているということです。
私が実際に感じた「保育士辞めたい!」と思う理由を紹介します。
保育士を辞めたいと思う7つの理由
保育士になりたいと思っていたはずなのに、これだけ多くの人が保育士を辞めたいって思ってしまうのには理由があります。
私がもう保育士辞めたい!と思った理由も、きっと多くの方が感じた事があるものではないでしょうか。
保育士の人間関係がつらい
保育士としての経験・経歴、その園での勤続年数、年齢などなど、上下関係が複雑に絡み合っている保育士たちが連携して仕事をするのが保育園です。
その上ほとんど女性ばかりの職場ですから、人間関係が本当に複雑でしんどいです・・・
私が最初に勤めていた園では担任を持っていませんでした。
それにも関わらず、たまに会う子供が担任の保育士ではなくて私に駆け寄って来たりすることがあると嬉しい反面、担任保育士の視線を感じて怖い思いをしていたのも事実…。
本当に些細な事ですが、「〇〇ちゃんの1番は私」でありたい保育士ばかりで、ましてやパート職員なんかに負けたくない(勝ち負けじゃないんだけど)というのを感じて非常にやりづらかったです。
クラスで失敗したことがあった時には、その時ヘルプで入っていた私のせいだと上司に告げ口されたこともありました。
一緒に働く仲間から受けるストレスは、些細な事でもじわじわと苦しめられ続けます。
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怪我させないなんて無理!
当時勤めていた保育園は、0~2歳児だけで100名近い子供がいる園でした。1歳児クラスは本当に大変で、1クラスに1歳児が30人在籍していました。
国の基準では、1歳児6人に対して保育士1人の配置が義務付けられていますが、その園では基準数以上の保育士が配置されていました。
具体的には、30人の1歳児クラスに7~8人の保育士。約4人の子供に対して1人の保育士がいる計算です。
どこの園でもそうだと思いますが、1歳児クラスの問題といえば「かみつき」です。
ただでさえ神経をとがらせて注意していても、完全に全てを止めるのは難しいですよね。
そんな1歳児がだだっ広い部屋に30人いるんですよ?
くり返し起こる怪我に責任を感じる反面、無理だよ!という気持ちもありました。
園長との保育観の違い
どこに重点を置いて保育していくかは、やっぱり園長先生の考えによって決まっていくものです。
私は個々に寄り添える保育がしたかったのですが、園長は外部からの評価を気にするばかりで嫌気がさしてきたんです。
2~5歳児になると集団行動することを覚えていきますが、中にはいつも外れて違う事をする子どもも当然います。
その子どもにだって理由があるし、他に夢中になれることはあるはずですが、みんなと同じ行動ができないだけで注意されてしまう環境に疑問を持つこともありました。
少しみんなから外れて目立ってしまうだけで「問題児」のような扱いで、その子どもの保護者に間接的に転園を勧めていたときには愕然としてしまいました。
集団から外れる子供に対応するための保育士が必要になるので、ただでさえ人手不足の現場では厳しい状況であったのは理解できましたが、あまりにも子どもたちが可哀そうでした。
理不尽な保護者
保育園のブログは保育園の日々の活動が分かるので、保護者にとって楽しみの1つとなっていました。ただでさえ仕事が溢れている状況でしたが、保育園の宣伝効果もあるため、園長から更新頻度を落とさないように言われていました。
大人数の子供をお散歩に連れて行くだけで一苦労なのに写真も撮らなきゃいけない!しかも、写りがイマイチだとダメだし…。
中でも、「うちの子が全然写っていない!もっと写真を撮って欲しい」という保護者が複数名いて、全ての子がまんべんなくブログに登場するように配慮するのが本当にしんどかったです。
それに、私は自分の子供を他の園に預けてサービス残業をして保護者の帰りを待っているのに、買い物袋をさげてお迎えに来たり、明らかに朝と髪型が変わっていて美容院に行ってきたのが分かったり…。
リフレッシュで保育を利用するのが悪いとは言いませんが、その頻度が高かったり、子供の体調が悪くて連絡しても一向に迎えに来ないような保護者もいたので、すごく切ない気持ちになりました。
仕事内容と給料が見合わない
すごい人数の子供たちを安全に預かるというだけでも、ものすごく責任の重い仕事です。
子供がつまづいて膝を赤くしただけでも保護者に「申し訳ありません。」と状況説明して謝罪するのですから、ケガをしないように保育士はずっと神経を尖らせている必要があります。
子ども同士のかみつきや引っかきも頭の痛い問題で、大らかに見てもらえる保護者もいれば、「絶対に〇〇くんのそばに近づけないでください。」と目くじら立てる保護者もいます。
保育士同士の関係も難しさ、子供を安全に預かる緊張感、カリキュラムをこなさなければいけない疑問、保護者からの圧…、ストレスに押しつぶされそうになる毎日の中、家に帰っても仕事をしなければいけないくらい働いているのに、お給料はウエイトレスのアルバイトより低い…(泣)
異業種からの転職でお給料がかなり下がることは覚悟していましたが、こんなに頑張っていて責任も重い仕事なのに認められていない感じがして悲しくなりました。
保育士向いてない
子供が好きだからという理由で保育士になった人はたくさんいると思います。中には大人しいタイプの人もいるでしょう。
私もそうですが、たくさんの人の前で何かをするのが苦手。大きな声も出ません。
でも、保育士って子どもたちの前、保護者の前、先生たちの前で何かをする機会がすごく多い仕事なんですよね。
大きな声でハキハキと元気で若い保育士を見て、自分にどんどん自信がなくなっていく気がしました。
今となっては、保育はチームプレイだから色んなタイプの保育士がいる方が良いことも分かるんですが、その当時は自分にできないことばかり気になっていたんですよね。 憧れて就いた保育士の仕事。しかし、毎日の仕事では上手くいかないことがばかり。保育士を目指して頑張っているけれど、保育実習で保育士に向いていないと言われてしまった…。 自分は保育士に向いていないのではと ...
保育士に向いてない?転職を考える前に知りたいこと7つ!
仕事量が多すぎる
プレッシャーや忙しさでストレスまみれの日々ですから、体調を崩すことだってあります。
限られた人数で保育をするので、急な休みが取りづらいのは仕方のないことですが、37℃台なら無理してでも出勤していました。
中には38℃あるのに仕事をしている仲間もいました…。
前もってお休みをもらいたい日があれば、早めに申告して有給を取得することができるのが普通だと思っていたのですが、保育業界では平日の有給取得がタブーという園もあります。
当時勤務していた園では、「有給は急な体調不良の時に使う物」であって、そういう時のために使わずに取っておくものだとハッキリと言われました。
有給を使わず、良く働く保育士が良い保育士として評価されるなんてバカバカしいと思いますよね…
保育士辞めたいけど辞められないあなたへ
色んなことが積もり積もってもう保育士辞めたいという気持ちでいっぱいになっていました。
合わない保育士と組んでクラスを運営していくことは、ものすごくストレスです。それが自分よりも先輩にあたる保育士なら尚更。
もしくは、主担任としての責任を1人で負って潰れてしまった仲間もたくさん見てきました。
私はなんとか年度末まで頑張って退職しましたが、年度末だからって辞めづらい状況は変わらないです。
もし、何をやっても楽しくない、食事が美味しくないとか感じているなら、体がSOSを出している状態!そのまま頑張り続ければ、回復するのにすごく時間もかかる深刻な状況になりかねません。
実際に私はそうなってしまった仲間を何人も見てきたので、真面目な人ほど「頑張らなくていいよ」って伝えたいです。
誰にも迷惑をかけずに辞めるのは不可能です。あなたが辞めたらその穴は必ず誰かが埋めていきます。大丈夫です。
子供たちだって、しばらくは戸惑うけどすぐに忘れます(淋しいですけどね)。
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私立保育園は残業が多い 勤めていた私立保育園は保育内容に特色があり、少し離れた地域からも通園バスで通う家庭も多い園でした。 顔と名前を覚えるのも大変な人数です。 やることが独特な保育園で、例えば昇級試 ...
その職場で働き続けたいと思えないなら、転職を検討してみるのをおすすめします。迷っているだけでは何も解決しませんよ。
やっぱり転職はしないって思えばそれはそれでいいわけですからまずは行動してみましょう。
辞めると決めたらまず伝える相手は誰か?退職理由はどうするか?など、こちらの記事で紹介しています。
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「毎日職場に行くのが辛い」「1日も早く辞めて、もっと良い職場に転職したい」 そう思っている人はいますか?担任を持っているし年度途中の退職なんて無理!とあきらめることはありませんよ。 園長補佐として人事 ...
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保育から離れて異業種へ転職するなら
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保育士資格を活かして転職するなら
保育士の資格を活かして働けるのは、保育園だけではありません。
私のように少人数の子供とじっくり関わる保育がしたいなら、たとえば病児保育室やベビーシッターという選択肢だってあります。
最近増えてきた企業内保育所なら、大きな行事も残業もないことから家庭との両立もしやすく、プライベートも充実すると人気があるようですよ。
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子どもは好きだけど保育園で働き続けるのはしんどい…。 保育士資格を活かせるのは保育園だけじゃありません。やりがいを感じながら好きなスタイルで働くためには、自分の選択肢を知っておく必要があります。 知っ ...
やっぱり保育士を続けたいのなら転職サイトを利用しましょう!
保育の仕事がイヤになったんじゃないんですよね?本当は保育がしたい。
それなら、職場を変えてみることを心の底からお勧めします!
ただ、保育士の仕事で毎日ヘトヘトで求人を探す気力ないですよね…。分かります!まさに私がそうでしたから。
転職サイト(転職エージェント)を利用すれば、担当コンサルタントがついてくれて代わりに希望に合う求人を集めて来てくれますよ。
それだけでなく、通常の求人サイトやハローワークなどには出ていない、いわゆる非公開求人をたくさん持っている転職サイトもあるので、使わないのは本当に損だと思います。
保育専門の転職サイトだから、コーディネーターの方は元保育士の人や、保育業界に詳しい人が多いです。
だから、悩みの共有がしやすくてすごく話しやすく、そのおかげで私がかつて思い描いていたような保育士として働く経験ができました。
ただ、なんでもそうだけど、万人受けすることって存在しませんよね。
転職サイトってたくさんあって、それぞれ力を入れていることが違うし、担当者さんとの相性だってあります。
だから転職サイトを利用するなら、2~3つ登録してみるといいですよ!
ほいく畑
しつこい電話もなく、専任のコーディネーターが就業前後のフォローも万全で安心して利用できます!
保育エイド
人間関係、職場環境に悩みのある保育士必見!
保育士が辞めたいと思う理由の80%が「人間関係」といわれていることから、「悩みを解消する」ことに特化した転職サイト。
元保育士のコーディネーターが丁寧に相談にのってくれます。
環境のよい保育園を紹介してくれるので、安心して転職出来ますよ。
保育士辞めたくなったら
自分が嫌だったことを整理していくと、自分に合う保育方針や条件が見えてきました。
私の場合、軽い気持ちで登録した転職サイトのコンサルタントと話すうちに自分の理想が見えてきたのですが、自分で紙に書き出して客観的に見てみるといいと思います。
結果として私は少人数ののびのびとした保育園を紹介してもらい、保育観の合う園長の元、心から良いと思える保育ができる環境と出会うことが出来ました。
職員数も少なくなり、急なお休みは取りづらいところはデメリットと言えるかもしれませんが、人間関係が良いので全く問題ありません。
保育士辞めたい、辛いと思いながら保育をしているのなら、あなたには合わない園なのかもしれませんよ。
簡単に転職を勧めるつもりはありませんが、自分のやりたくない事・やりたい事を整理してみてください。
1度きりの人生、悩んで辛い思いを我慢して働いていていいんですか?