保育士の働き方

無資格でもOK!保育補助パートという働き方

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保育園で働くというと、保育士の資格が必要なんじゃないか…と思いますよね。
いいえ、そんな事はありません!
実際、保育士の資格のない無資格の人もたくさん働いています。
そうは言っても、無資格で保育園で働くのは心配、という人もいるといると思います。
そこで、無資格で保育園で働くとはどういうことなのか、どんな仕事内容なのかを見ていきたいと思います。

無資格でも保育園で働けます

保育園では様々な資格を持った人が働いています。保育士、看護師、栄養士、調理師などです。
他にも資格はないけれど、事務員や用務員として働いている人もいます。

そして保育補助として、無資格で働いている人です。
保育補助とは、保育士をサポートする役割の事を言います。

主な仕事内容は、環境整備、掃除、子どもの見守り、おむつ替えやトイレ補助、給食の準備、午睡の手伝いなど、担当するクラスにもよって違いますが、様々あります。

中には、無資格者は掃除や環境整備のみなど、保育園によって業務が決まっているところもあります。

無資格での働き方

無資格者の正社員求人はものすごく少ないです。
逆に、無資格で正社員を募集していると、そこはブラック保育園かもしれません。
正社員保育士の仕事と、無資格保育補助の仕事は違うからです。

なので無資格で保育園で働くには、多くはパートやアルバイトということになります。
しかしパートと言っても、週5日8時間で働いたり、週3日4時間だけなど働き方は色々あります。

自分の都合にあった求人を探すことで、保育園でも無理なく働く事が出来ます。

どんな人が無資格パートで働いてるの?

実際にどんな人が保育園で無資格パートとして働いているのでしょうか。

・保育士を目指す学生がアルバイトして夕方働く

・子育て中の主婦が午前中のみなど、短時間パートとして働く

保育士受験資格を得たい人がフルタイムパートとして働く

年配の人が朝や夕方のみなど短時間パートとして働く

主にこれらの人が多いです。
理由や年代は様々ですが、資格がなくてもたくさんの人が働いています。

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どうして無資格パートが必要なのか

資格がないのに保育園で働く事は不安に思う人もいると思います。
しかし保育園側としても、無資格のパートさんは非常に大切な人員です。

保育園というと常に慢性的な人手不足です。
資格の持った保育士も大切ですが、パートさんの存在なくしては保育園は成り立ちません!

保育園は朝7時から20時までなど、長時間保育が当たり前になっています。

保育士はシフトでその時間に対応していますが、その時間ですべての仕事を保育士のみでやろうとすると、ものすごい数の保育士が必要になります。

保育士の配置は国の基準で決まっており、それに応じて補助金も決まっていますので、むやみに増やす事は出来ません。

そこで、保育士資格がなくても出来る仕事を無資格の人にサポートしてもらうことで、保育園の業務が円滑に進められています

無資格パートのメリット・デメリット

アルバイトやパートというと、スーパーやコンビニ、飲食店やアパレル、工場などが思い浮かぶと思います。

しかし、保育園のアルバイト・パートというのも選択肢の1つです。

保育園で働く事は、働く人にとっても大きなメリットがあります。

保育士になりたい人が働く場合

保育園で働きながら、保育士資格の勉強をして受験する人もいます。
また、保育士の受験資格を得るために、保育園で勤務している人もいます。
受験資格についてはこちら→全国保育士養成協議会 受験資格の確認

メリット

  • 保育士資格の受験資格が得られる
  • 保育士として就職する前に、就職してからの雰囲気や保育士仕事を知ることが出来る
  • 勉強している事を実践しながら学ぶ事が出来る

デメリット

  • 無資格パートは時給が安い保育園もある
  • 実際の保育士業務を見て、保育士になる事が不安になる
  • 土日休みが多いので、収入を得るために他のアルバイトと掛け持ちする場合もある

子育て中や主婦の人が働く場合

朝や午前のみ、夕方のみ、など働き方がたくさんあるので、主婦の方も働きやすい職場だと思います!

メリット

  • 午前中のみなど、扶養の範囲内で働ける
  • ほとんどの保育園は日曜・祝日・年末年始休み平日のみの勤務が多い
  • 急な休み(子どもの発熱など)に対して理解がある
  • 自分の子どもとは違う子どもたちと関われる

デメリット

  • 子どもを抱っこしたり、散歩など体力が必要
  • 掃除がメインな事が多いので、子どもと関わる事をメインに考えているとギャップがある
  • 一緒に働く正社員や保育士は年下が多いので、年下の人から指示されることが多い

メリット・デメリットはどの仕事でもある事ですが、働く前にしっかりと把握し、働きだしてからやっぱり違った…!とならないようにしたいですね。

どうやって就職先を探すのか

保育園の求人は、様々なところでありますが、探そうと思うと中々大変かもしれません。一般の求人誌には出ていない事もあります。

保育園の求人はどんなところで探せばよいのでしょうか。

保育園の求人を探そう!

ハローワークや求人誌はおすすめしません!

求人探しというと、ハローワークを思い浮かべる人が多いと思いますが、保育士や保育園求人においてはおすすめしません。
お近くのハローワークに行くと、保育園の求人がありますが数はあまり多くありません。

何より、ハローワークに求人出すのは無料なので、頻繁に人が辞めているようなあまりよくない保育園もある可能性があります
相談員も保育園の知識はないので、詳しい相談は出来ません。
そしてハローワークに何度も通う必要があります。

求人誌も時々載っている事がありますが、数園しかないことが多いです。
掲載された情報量が少なく、どんな保育園なのかがわかりづらいです。

保育園のHPや、入り口の掲示がおすすめ

意外と探すとあるのが、保育園が直接募集している場合です。
自宅から通いやすい保育園のHPを見てみると、求人がある場合があります。
保育園の入り口に掲示板がある園も多く、見てみると求人情報がある時もあります。
しかし1件1件調べるのは時間がかかりますし、実際に行くのも手間がかかります。

働きたい保育園がいくつか目星がある人は、実際に求人があるか問い合わせてもよいかもしれません。

保育士専用の転職サイトなら安心

人材紹介を利用するのが1番時間も手間もかかりません。
無資格の求人もたくさん扱っていますので、利用することに躊躇することはありません。

登録に営業所に1度行く必要があるところもありますが、電話とメールだけでサポートを受けられるところもあります。
自分の希望を伝えると、コーディネーターが求人の中から希望に合った保育園をいくつかピックアップしてくれ、面接の日取りまで決めてくれます。
以前に人材を紹介した時の経験や、どんな保育園なのか雰囲気も知っているので詳しく聞くことが出来ます。

私が利用した会社は、面接にも一緒に同行してくれました。
人材紹介は多くのところが、紹介して決定したのちに保育園側から人材会社に手数料が支払われるので、面接をした後希望と合わなかった場合断ることももちろん可能です。

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面接の時に絶対確認する事

保育園の面接で何を質問すればよいのでしょうか。
聞きたいことは面接でしっかりと聞いておくことで、働きだしてからの戸惑いも少なくなるはずです。

①勤務時間と働く日数について

扶養内で働きたい、午前中のみなど、働きたい時間帯ははっきりと伝えましょう。
のちのちもっと勤務時間を増やして欲しいと言われることもあるので、自分の働ける範囲は伝えましょう。

②仕事内容について

実際に保育補助とはどんな内容なのか、具体的に聞きましょう。
無資格の人の主な仕事は掃除や環境整備、食事の配膳、子どもの排泄や午睡の手伝い、遊びの見守りなどです。
しかし、人手がない時には赤ちゃんへ授乳したり食事介助もする事もあります。
配属されるクラスによっても仕事内容は違いますが、自分がどんな仕事を求められているのかは、事前に把握しておきましょう。

③勤務中の服装

保育園によって服装が決まっているところが多いです。
ジーパンやスウェットはNGや、白シャツに黒ズボンのみなど、保育園によってまったく違います。
事前に買い足すなど準備が必要なので、確認が必要です。

④休み希望や、急な休みの時の対応

休み希望がある時は、いつまでに出す必要があるのか。
保育園の多くは1ヶ月毎にシフトを出しているので、前の月の〇〇日までに出す、など決まっている事が多いです。
急な休み時には何時までに連絡した方がよいのか、朝早くのシフトの場合はどうしたらよいのかなど、急な休みを想定してあらかじめ質問してみましょう。

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どの年代でも、保育園で働く楽しさがある

無資格で働くとなると不安かもしれませんが、保育士のサポートなのでそんなに気構える必要はありません。
保育園では若い人から主婦、年配の人まで様々な年代の人が働いています。
普段中々接することのない人と、世代を超えて交流出来るのが楽しいですし、自分にとっても刺激になります。

そして子どもたちの中で働く事はとても楽しい事です!

1年も経つと、子どもたちの成長を感じることが出来ますし、長く勤めていると、赤ちゃんだった子が卒園していく姿に感動します。
自分の子どもが育って、久しぶりに乳児と接すると本当に可愛いです。
幼児さんとのおしゃべりも楽しくて、面白いエピソードが毎日のように増えていきます。
体力的に大変なこともありますが、それ以上に楽しい職場だと私は思っています。

保育園で働いた事のない人も、是非検討してみて欲しいです!

  • この記事を書いた人

あや先生

認証保育園2年、認可保育園で正社員として10年間勤務しました。その他、派遣保育士として3園での勤務経験もあります。2児の母でもあり、正社員時代に産休、育休を経て復帰もしました。正社員の立場、派遣の立場、母として、保育士として、様々な経験から保育士の皆さんの力になりたいと思っています。

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