2019年10月から始まる幼児教育・保育の無償化ですが、どこまでが無償の対象になるのかが議論されていました。
中でも必ず利用することになる「給食費」について懸念されている方も多いはずですが、無償化の対象外となったのです。
給食費が無償化の対象外になった理由
今回の政策は「幼児教育・保育の無償化」であることから、幼稚園なども対象となるものです。
幼稚園の給食費は元々保育料には含まれていないものであって、2019年10月以降も有料のままです。
保育園の給食費は、3歳児クラス以上は主食代のみが実費で副菜は保育料に含まれています。
そこで保育園だけを全額無償化にしてしまうと不公平が生まれる。だけど両方を無償化にするには財源が足りないというのが理由のようです。
その他の保育料以外の費用は
認可・認証・認可外など、園の形態によって違いはありますが、意外と実費がかかることってあります。
- 給食費
- 早朝・延長保育料
- 教材費
- 特別授業料
- 保険料
- ゴミ処理費
- 入園準備品(お道具、お布団カバー、シーツ等)
- 卒園積立金(アルバム、記念品等)
認可外の中には入園金や制服代が必要になる幼稚園に近い形の園も多くあります。
保育士・幼稚園教諭の67.1%が無償化に反対
「保育のお仕事」を運営するウェルクスの実施したアンケートの結果では、保育士・幼稚園教諭の67.1%が保育料無償化に反対と回答しています。
その理由は以下の通りです。
- 業務負担の増加 74.0%
- 保育の質低下 69.7%
- 待機児童の増加 51.1%
1.業務負担の増加
保育の必要性がない子供も預けられるようになり、現場の負担が増えてしまうのではないか
「無料なら預けた方が得」と考える人は少なからず出てくるはずです。
実際に預けられるかどうかは別問題ですが、保育料を払わないなら預けたいと考える人が増えることで保育士やその他関連機関の業務が増えることは間違いないのではないかと思います。
2.保育の質低下
園児の受け入れ枠だけ増やしても保育士不足が改善されなければ保育の質は下がると思う
政府もこれを懸念して保育士の確保に躍起になっていますよね。
保育士の資格試験を年1回から2回に増やしたり、合格科目の有効期限を延長したりして、保育士資格取得のハードルを下げていることが1つ。
国家資格だというのに、ただでさえお給料が低くて簡単な仕事のように思われがちな保育士という職業です。
資格試験の合格率が上がることで、その傾向は強まるのでは?という不安もあります。
国や各自治体で行っている保育士処遇改善に関しては、まだまだ不十分という印象です。
条件付きでお給料の上乗せをする形なので、待遇の改善を実感できない保育士がたくさんいますし、これから保育士を目指そうと思う人を増やせるほどの力はないように感じます。
今、頑張っている保育士たちも、業務の負担がこれ以上増えてしまうと続けていくのが辛くなるかもしれません…。
3.待機児童の増加
本当に保育が必要な子供が保育園に入れるように保育園利用に関して取り決めをしてほしい
1.の保育の必要性がない子供が入園した場合、本当に保育が必要な子供が入園できなくなる可能性があるということですね。
低所得世帯には辛いだけ
生活保護受給世帯の場合、今でも一部もしくは全額保育料が無償になっていて、保育料に含まれている給食費(副菜)ももちろん無料です。
それなのに、幼児・保育料無償化が実施されることによって、実質負担が増えてしまうという意味不明な事態になるのではないでしょうか。
高所得者にとっては高い保育料を払わずに済んで大きなメリットがあるかもしれませんが、本当の意味で必要な人に寄り添う施策ではないように思えて仕方ありません。
保育士はどうしたらいいのか
これから益々必要とされる職業です。
新しい制度の導入で不安が高まるのも分かるのですが、やってみなければ分からないというのが本当のところですよね。
もし保育士という仕事が嫌いでないなら、ぜひ続けて欲しいと個人的には願います。
ここから数年間は、保育施設もどんどん増えて保育士の需要の高まりはピークに達するはずです。より良い状況に身を置くには絶好のチャンスとも言えます。
保育士資格所持者でわずかでも経験があれば、どこでもウェルカムな状況ではないでしょうか。
保育士は給料が安いと言われていますが、一般的なOLやサラリーマンと同等もしくはそれ以上のお給料を出してくれる園も少なくないですよ。
お金の面以外にも、人間関係の良い園、自分のやりたい保育ができる園など、長く気持ちよく働くための環境を今のうちに手に入れておくのが得策だと思います。
注意して欲しいのは、職場探しをする時にハローワークや無料求人誌の利用をすることです。
誰でも簡単にずっと求人を載せておけるので、ブラック保育園が紛れていますし、ハローワークの担当者は保育業界について全くの無知なのでまるであてにならないからです。
その園の実情をちゃんと知った上で転職するために最も効率的なのは保育士転職のプロに相談すること。
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