保育士ヨーコです。
ホリエモンこと堀江貴文氏の「保育士は誰にでもできる仕事」発言に関する記事には、多くの反応をいただきました。
保育業務の中にもっと効率化できるものがあるんじゃないの?というメッセージに対して、壁面装飾・連絡帳についても書いています。
ホリエモン「保育士は誰にでもできる仕事」発言で炎上!保育士の私から言わせてください
連絡帳についてはすっきりと解決できるアイデアがないままだったのですが、読者の方から耳寄りな情報をいただきました!
ありがとうございます♡
その読者さんが利用する園では、スマホのアプリ『kidsly(キッズリー)』が保護者と園の連絡ツールになっているそうです。
ものすごく興味があるので、調べてみました!
上手に使えば確かに業務の効率化になりそうだし、保護者側のメリットも大きそうです。
私なりに調べた内容のまとめと、保育者の立場から考えたメリット・デメリットをお話したいと思います。
連絡帳アプリとは?
紙の連絡帳に記入する代わりに、スマホアプリへの入力内容を共有することで連絡できるもの。
紙の連絡帳と違う特徴:
- リアルタイムで見ることが出来る
- 直接お迎えには来ない祖父母なども見ることができる
- 写真や動画を添付できる
kidsly(キッズリー)とは?
kidsly(キッズリー)は、リクルート社が提供する保育園と保護者をつなぐコミュニケーションツールです。
保育士と家族のコミュニケーションが深まれば、子育てはもっと豊かになる。
そんな想いから、キッズリーは生まれました。キッズリーは、保育にかかわる様々な業務を支援しながら、
保育園と保護者のコミュニケーションを深めるサービスです。
2016年3月にサービス開始されたばかりなのに、すでに導入園が全国で600園、保護者登録が30,000人突破しているんだそうです!
2016年度・2017年度グッドデザイン賞を受賞しています。
有料のオプションサービスがありますが、基本的な連絡ツールは全て無料で使用できるのがすごいですね!
連絡帳以外には、下記のような機能があります。
- 出欠・お迎え管理
- 写真掲載
- 個別連絡
- 一斉連絡
- カレンダー
詳しくは、kidsly(キッズリー)公式サイトを見てみてくださいね。
保護者の口コミ
今年度から連絡帳がアプリになって、日々の様子をちょくちょく写真に残してくれるようになりました!
*
保育園での生活ってなかなか見れないというか、見たことないから嬉しい~!!
*
お友達と楽しく過… https://t.co/0Mw39NugQx— さやか (@sayaka81013) 2017年9月7日
保育園の連絡帳がアプリでお迎え前に今日の様子が送られてくるの凄くいい。
手元には残らないけど、その代わり成長の記録帳みたいなのを作ってくれるのでわたしみたいな人間には丁度いい。— みずたま (@ribbonxxx) 2017年4月27日
一方では、こんな声もあるようです。
保育園の連絡帳やら打刻やらシステムが全部アプリになって使い方謎…
— rainy☆テト! (@NWViBcoLJmnVKbR) 2017年8月24日
「紙がいいよ」って人が多いじゃんね。「すごい便利なこと考えちゃった!!」って保育園用アプリとかリリースされるけど、私も「連絡帳は紙でいいわ」って思うわ。むしろアプリになったらちょっとした似顔絵も描けないし寂しいわw
そういうリアリティは大事にしないと。— こべに (@kobeni) 2017年4月21日
確かに私自身、自分の子どもたち3人分の紙の連絡帳は全て大切にとってあります。
成長記録帳になっていて、見返すと懐かしいんですよね。
…と、調べていたらアプリの記録を紙に残すサービスもありました。
※別途有料 詳細はキッズリープリントへ
保育士の立場から感じる事
キッズリーを導入して、
保育士の事務作業は大きく変わった。
事務職員が電話で受けていた欠席・遅刻などの連絡は、クラスごとに保育士がスマホで確認。
園児の状態を直接把握でき、朝の忙しい時間を有効活用できるようになった。
登園時に受け取り、限られた時間内で手書きし、降園時に手渡ししていた連絡帳は、スマホで入力し、降園1時間前に保護者へ送信するよう設定。
保護者は事前に今日の出来事や体調などが分かるため、降園時の会話が弾むようになった。
送迎者の急な変更があっても、事前に4人分の名前と顔写真が登録されているので、確認作業が容易になった。
また、ケガなどの緊急通報は、患部を撮影した写真を付けて連絡するように変更。
電話では伝わりにくい状態が写真で分かるので、説明時間は短縮され、保護者とのやりとりもスムーズになった。
0歳児を担当する森山睦美さん(35)は
「連絡帳は体温や授乳時間・量などを細かく記載できる。
記録としても使えて便利。
紙の時より保護者とのコミュニケーションが増えた。
クラス掲示板を書く時間は半分になり、写真付きで分かりやすくなった」
と話す。
福祉新聞より
まだ私は実際に使ったわけではないので、想像でしかないのですが…。
お休み・遅刻連絡、お迎えに来る方の変更などは、スマホアプリでサクッと連絡しあえると双方ともに便利ですね!
登園・お迎えラッシュ時に電話に出るのはなかなか大変ですので。
連絡帳の記入も、基本項目はポンポンポンとタップすれば良さそうです。
ただし、気になる点もあります。
kidsly(キッズリー)導入で不安に思うこと
①本当にスマホ入力の方が早い?
スマホを使い慣れている人なら確かに簡単かもしれませんけど、保育士の中にはスマホを使っていない人も多いです。
特に50代以上のベテラン保育士さんは、スマホもパソコンも使えないことが珍しくないので、そういった層へは使い方のサポートが必要になりそうです。
②個人持ちのスマホを使うの?
園の業務を行うので、個人のスマホを使うのか?園でスマホを用意するのか?が気になります。
個人のスマホを使うなら、園内の写真や文書に関する取扱いルールを決めるべきですし、園用のスマホを用意するなら各クラスに必要ですよね。
③スマホを使っていない家庭は?
これだけスマホが普及しているのであまりいないかもしれませんが、スマホを持っていないご家庭があるかもしれません。
その場合の対応をどうするのかを決めておく必要もありそうです。
④写真配信のルールは?
実際にブログ掲載に関して、自分の子供が写っている写真が少ないからもっと載せて欲しいという保護者が何人もいました。
ですから、連絡帳アプリで園の活動の様子を写真で送る場合にも、そういった声が出てくる可能性はありますよね。
特に園児数が多い保育園の場合、スマホアプリの連絡帳で一斉に伝えられるのは時間短縮になるメリットもある反面、全園児まんべんなく写真を撮ろうと思ったらかえって大変になる可能性もありそうです。
まとめ
全ての方が満足できるのが1番ですが、いろんな価値観があるのでそれは難しいですよね。
「保育」を最優先事項と考えると、スマホアプリを使って保育業務を効率化するのは良い事だと思いました。
ただ、導入するとなれば大きく変わることなので、様々な角度から意見を出し合って検証してみたいです。
この記事がどこかの保育士さんや保護者さんに役立ったらとっても嬉しいです♪