保育士の悩み

保育士は休みなしのブラック保育園が当然になっている現状

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厚生労働省の調査では、保育士が復職する際に不安に思う事は「給与」ではなく「勤務時間・休みの少なさ」だという結果が出ています。

熱が38℃あるのに休めない…。
数日間の里帰りや旅行なんてなかなか実現できない。
そんなことを嘆いている保育士さんは少なくないです。

保育士の勤務実態ってどうなの?それが普通なの?

保育士の休憩時間はあって無いようなもの

休憩時間は労働基準法で以下のように決められています。

①労働時間が6時間を超え8時間以内の場合は少なくとも45分
②8時間を超える場合は少なくとも1時間

8時間労働の契約だと、1時間の休憩が必要になりますよね。

例えば、9時出勤だと18時退勤で、うち1時間休憩で8時間勤務という計算です。

お昼休憩と言う名の保育

子どもの年齢があがると食べさせてあげるという仕事がなくなりますが、ご飯を一緒に食べるようになる園もあります。

そうなると、お昼休憩とは名ばかりで全く休んでいる気がしません。

15分くらいでご飯を食べ終わって、後は子どもたちのテーブルを回って残さないように声掛けしたり、片づけを促したり…。これって保育ですよね?!

休憩中と言っても、子どもの手前スマホを触ったり、先生同士くだらない世間話をすることさえできません。

以前勤務した保育園では子どもと一緒にご飯を食べたら、派遣社員でもパートでも、休憩から15分引くという決まりがありました…
(正社員の休憩はそもそもないので…)

労働基準法違反になります!

休憩時間なのに好きな事ができないというのは、「休憩がない状態」で働いていることになります。

休憩時間は「労働から離れる」ことを差すので、保育士にとっては子供と一緒に過ごすことは仕事になりますよね。

第三十四条 使用者は、労働時間が六時間を超える場合においては少くとも四十五分、八時間を超える場合においては少くとも一時間の休憩時間を労働時間の途中に与えなければならない。
○3 使用者は、第一項の休憩時間を自由に利用させなければならない。出典:労働基準法

本来なら保育室にいることは休憩にならないのです!
だって保育室でご飯食べたり休憩していても、子どもが泣き出したりしたら無視出来ないですよね?

年間休日数はどう?

一般企業だと、年間休日日数が120日以上だと優良企業と判断されるようです。

ちなみに、厚生労働省の「就労条件総合調査結果の概況」によると日本の労働者1人あたりにおける平均年間休日数は113.2日となっています。

労働基準法では、1週間に1日もしくは4週間に4日以上の休日が必要とされています。

多くの企業が年間休日数105日と設定しているのは、この最低限の基準を満たすためです。

保育園の年間休日日数の平均は

認可園の場合、日曜・祝日・年末年始のみ休園としていることが多いですから、休日数は100~110日となります。

土曜保育なしだったり、お盆に休園日を設けたりしている園は、年間休日数120日を超えるところもあります。

年間休日日数からみると、一般企業の平均的な数と言えそうですね。

休日は本当に休んでいるか

なんだ保育士ちゃんと休んでるじゃないか!という休日日数ですが、本当にそうでしょうか?

壁面飾り、家で作ってませんか?

行事の衣装づくり、家でやってませんか?

お誕生日会の折り紙メダル、家で折ってませんか?

保育に必要な材料を買いに行っていませんか?

休日は労働から解放される日であるはずなのに、家で仕事をしている保育士はたくさんいます。
しかも、そこにお給料は発生しません。

有給休暇の取得率も大事

6ヶ月働けば10日の有給休暇がもらえます。

でも、滅多なことがない限り有給を取得できないといった園もあります。

お子さんがいる場合、子どもの発熱や感染症罹患などで休まざるを得ない時などに有給休暇を使う人は多いでしょう。

でもパート職員の場合、有給休暇ではなくてシフト変更することが義務のようになっていて、有給は使いづらい状況という園もあります。

お子さんがいない若手保育士の場合はさらに有給休暇を使いづらいですよね。

有給休暇の使用に関しては、雇い主次第でだいぶ差が出てくるところですから、よく確認した方がいいでしょう。

ブラック保育園が当然という考えを捨てよう

もし休みが少ないのなら、職場を変えることを検討してください。

年間休日日数120日以上、有給取得率100%という保育園も実際にあります。

休みが少ない、しっかり取れないのは、精神的にも体力的にも良くないことです。

長く保育士の仕事を続けていくためにも、きちんと職員のことを考えてくれている職場を選んでください。

年間休日日数は求人を見れば分かりますが、休憩時間の過ごし方や有給取得率などは分かりません。

今の職場に不満があって、より良い職場を求めて転職を検討するなら、保育士専門の転職サイトを利用するのをおすすめしますよ。

  • あなたに代わって求人を集めて来てくれる
  • 転職のプロが全部アドバイスしてくれる
  • 職場の人間関係なども把握している
  • 応募・面接日程調整などもしてくれる
  • 採用後のフォローもある

と、いいこと尽くしで利用しないという選択肢はないです。

ただ、保育士専門の転職サイトもたくさん種類があり、中にはブラック保育園を紹介してくる良くないところもあるようです。

私が実際に登録してお世話になった、信頼でできる転職サイトを紹介しておきますね。

転職サイトごとに特徴も違うし担当してくれるコンサルタントとの相性もあるので、2~3つ登録しておくのがコツですよ!

転職業界でも評判が良い保育士転職サイトを紹介します。

  • この記事を書いた人

あや先生

認証保育園2年、認可保育園で正社員として10年間勤務しました。その他、派遣保育士として3園での勤務経験もあります。2児の母でもあり、正社員時代に産休、育休を経て復帰もしました。正社員の立場、派遣の立場、母として、保育士として、様々な経験から保育士の皆さんの力になりたいと思っています。

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