保育士の実体験

無資格主婦が保育士を目指した理由と、夢を叶え知った現実とは

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保育士をやっていると「どうして保育士になったの?」と聞かれることが度々あります。

転職する時の志望動機でも必ずといっていいほど聞かれることですね。

保育士として働いているのが辛くなった時、「保育士を目指したきっかけ」を思い出すようにしています。

あなたが保育士を目指したきっかけは何ですか?

大学で保育士資格を取得したあや先生の場合

保育士を目指したきっかけ

あや先生

私が保育士になりたいと思ったのは、大学生になってからです!

子どもの頃から長女で真面目という性格から、小さい子のお世話をする事が多かったです。
何か人の役に立つ仕事がしたいと、漠然と思っていました。

高校卒業後、保育士の専門や短大に行く友達もいる中、保育士はまったく考えていませんでした。
大学に入学してそうそう授業を選択する中で、2年生以降の専門課程に入るためにどの授業を取るか考えなくてなりませんでした。
そこで、保育士課程に入るためには前期で専門授業を履修しなければならない事がわかり、そのままなんとなく流れで履修して保育士課程に入る事に…

今思うと明確な理由があったわけではないですが、役に立つなら子どもの為になったらいいなと、奥底で思っていたのかもしれません。
しかしそんな強い気持ちではなかったので、1年生終わりにあった保育士課程に入る為の試験に落ちてしまいました…
しかし再試験で入る事が出来、無事2年生から保育士を目指す事になったのです!

保育士の勉強は楽しかったですが、人見知りで緊張しいの私は実習ではダメダメで保育園の先生の前で泣いたり、自分は本当に保育士に向いていない…と落ち込む毎日でした。
保育園でアルバイトしたり、楽しそうに実習に行っている周りの友達を見て、「保育士に向いているのはあんな子達なんだ…」と思ってました。

就職活動もあまり積極的に出来ず(その頃はコネの就職や、自宅から通勤のみなど求人が少ない時代でした)、やっと新規オープンの保育園に就職が決まりました。

私が保育士に向いていると思っていた子は軒並み一般企業に就職していて、保育士課程を卒業しても保育士にならない子が多い事に驚きました。

実際に保育士になってみて思うこと

そんな自信のない私が保育士になって15年程勤務して思う事は・・・保育士って楽しい!の一言です。

あや先生

それは毎日笑える事があるから!です。

子どもの言葉や行動は毎日違って、可愛いし笑えるし、成長も見れて感動する事も多いです。
レジのアルバイトでは感じられなかった感情でした笑

もちろん、大変な事もたーーーーーーくさんあります。
責任のある仕事だし、給料安い、残業多い、体力仕事、人間関係の悩み、園長のパワハラ、保護者とのトラブル・・・色んな経験をしましたが、仕事って多かれ少なかれどれも大変だと思っています。

その中で保育士って、どんなに大変で疲れても1日1回は笑っているという事に気づきました。
それから私は保育士っていいな、楽しいなって思えるようになりました。

しかし忙しさと子育てを両立出来ずに家庭崩壊した過去もあります。


今は子育てを中心にして生活していますが、いずれは正社員として復帰したいという思いもあります!
資格を持っていれば、ライフスタイルに合わせて、派遣やパートという選択肢があり、引っ越しやブランクがあっても復帰出来るのが保育士の強みですね。

②子育て中に試験で資格を取得したようこ先生

保育士を目指したきっかけ

ようこ先生

私が保育士を目指したのは、子育て経験をしてからです。

わが家の第一子は男の子で、寝ることが大嫌いで、抱っこが大好きで、体力が有り余っていて、よく泣くという、いわゆる手のかかる赤ちゃんでした(笑)
子どものことは可愛くて心から愛しているのに、一緒にいるのが苦しく感じる時もあって自分を責めていました。

そんな時に、保育園関連のちらしやホームページを作る仕事をいただき、息子は保育園に通うようになりました。
慣れないことが苦手な息子ですから、最初はもちろん大号泣です。まだ1歳にもならない息子を保育園に預けることに罪悪感を感じました。

でも仕事を進める中で、保育園の先生たちがどんな狙いで保育活動をしているのか、どんな想いで子どもたちと接しているのかなどを知り、感動したんですよね。

たくさんの保育士さんに取材をして感じたのは、「子どもが好き」なんだなぁということ。
その表現方法は人それぞれですけど、全員に共通するのは子どもが好きで、子どもの成長を手伝いたいということでした。

一方で、息子が保育園に通うようになってから、絶対に自分では教えられないことを経験させてもらって、たくさんの刺激と愛情を受けて成長している姿を嬉しく思ったんですよね。

1週間も経ったら保育園に預ける時に泣くこともなくなりました(1歳児クラスになれば、休みの日でも保育園に行きたいと言うほど楽しい場所になっていました)。

子どもの成長の土台となる乳幼児期に、たくさんの愛情を注いであげられる保育士という仕事は素敵だなと思いました(今でも思っています)。

それから私は、無資格だったため、保育補助のパート職員として保育に関わるようになったんです。

実際に保育士になってみて思うこと

実際に保育園で働いて思ったことは、想像していたよりも何倍も大変だったということです
初めは保育補助の仕事でしたが、保護者からしてみれば区別はなく同じように見られます。
補助だからと言って責任が軽くなるということもありません。

大切な命を預かっているという重圧のようなものはすごくあります。

そして、子どもと一緒に歌を歌ったり制作をする以外に、日誌や連絡帳への記入、給食やお布団の用意・片づけ、保育室の掃除などなど、毎日の仕事が山ほどあります。

認可外保育園だったこともあり、たくさんの子どもを預かって保育料をいただかないと経営が成り立たないんですよね。
早番のときなど、ギリギリの職員数で次々と登園してくる子どもたちを迎え入れるだけで精一杯です。

毎日バタバタしていて、本当に大変でした。

ある程度は仕方のない事だと思いますが、「子どものため」からどんどん離れて「経営のため」に向かっていく園長の考えに付いていけなくなりました。

理想と現実を目の当たりにして、保育士を目指すことも辞めてしまおうかと思ったことも何度もありました。

それでも、子どもたちが満面の笑みで「ダッコ♡」と両手を広げて来てくれたり、卒園児が「大きくなったらヨーコ先生のようになりたい」と言ってくれた時には、心底嬉しいです

泣きながら相談してきた保護者の方から、「子育てが楽しくなった」と感謝の言葉をもらったりすると、とてもやりがいを感じることもありました

ようこ先生

保育士の仕事は、大変だけどやりがいのある素敵な仕事です。

共働き世帯は増え続けるでしょうし、保育士が働ける場所はたくさんあります。
でも、大変な割にお給料が安いというのも事実…。
本当に良い先生なのに、生活のために保育士を辞めてしまった仲間も何人もいました。

楽しくやりがいをもって保育士を続けるには、自分に合った、自分の得意を活かせる職場に出合うことが大事なんだなぁと実感しています。

保育士は大変な仕事だけどやりがいも十分!資格は一生ものです

保育士の国家資格を取るのは、わたしにとって大変な事でした。
保育補助として働き、家に帰れば子どものお世話と家事をして、バタバタと目まぐるしい毎日の中で試験勉強すること自体が一苦労でした。

ようこ先生

毎日少しの時間でも勉強を積み重ねる努力をして3年間かけてやっと取れた資格は、今もこれからも、私の強い味方です。

分単位でカリキュラムをこなしていくようなお勉強系保育園よりも、子どもの主体性を大事にした自然あそびを多く取り入れているような保育園が、自分には向いていたんですよね。

保護者対応も嫌いではなくて慌ただしい職場が苦手の私は、ゆったりと過ごす病児保育なんかも生き生き働けるのかもしれません。

あや先生

自分に合った園(職場)を見つけるって、本当に大事です。

私も合わない保育園で働くのは本当に苦痛でした…

保育士の仕事がつらく感じている時は、保育士になった原点を思い出して!

保育士は専門性のあり、需要はもの凄く高い仕事です。
保育士としての自分に合った園(職場)を探してみるのも良いと思いますよ♪


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  • この記事を書いた人

あや先生

認証保育園2年、認可保育園で正社員として10年間勤務しました。その他、派遣保育士として3園での勤務経験もあります。2児の母でもあり、正社員時代に産休、育休を経て復帰もしました。正社員の立場、派遣の立場、母として、保育士として、様々な経験から保育士の皆さんの力になりたいと思っています。

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