保育士の仕事は嫌いじゃない。でも、労働時間の長さや責任の大きさと収入が比例しないことで、転職を考える人も多いです。
保育業界の中で転職して年収が上がることもありますが、異業種への転職はハッキリ言って年齢制限があります。
保育以外の職種を経験した後で保育に戻ってくる人は多いですが、異業種を経験するチャンスは今だけかもしれませんよ!
保育士から異業種への転職を成功させるポイントを紹介していくので、最後までしっかりと読んでいってくださいね。
保育士から異業種へ転職経験者は多い
保育士の経験しかないから違う職種への転職は難しいかな?と不安になりますが、「保育士から別職種」へ転職経験がある人はたくさんいらっしゃいます。
引用:保育のお仕事
だから、保育士経験しかないから他業種への転職は無理…と諦めることはありません。
実際、保育士という経験や適性を高く評価する企業もいるんですよ。
保育士から転職したい人におすすめの職種
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①事務系(一般事務・経理・営業事務など)
事務系の仕事は特別な資格が必要ないこともあり、他業種から転職したいと考える人も多くいます。
パソコン仕事だけでなく電話応対や備品管理等、職場によっては仕事内容は多岐にわたります。様々な仕事を必要に応じてさばいていく対応能力は、保育士の現場経験が存分に活きるところです。
メリット | 体力面での心配がなく、安定して長く働きやすい |
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必要なスキル | ・パソコンスキ(エクセルやワード) ・コミュニケーション能力 ・マルチタスク能力 |
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②医療事務
安定した職場でスキルを身に着けられるので、常に人気が高い職種です。
病院の受付や電話対応、入院・検査の案内などを行う仕事です。
事務職といっても病院に訪れた患者さんと接する機会の多い職種ですので、一般事務よりも人との関りが増えます。
専門的な知識が必要となりますが、未経験可の求人も多くあります。
笑顔で気配りができる保育士なら、高く評価される仕事です。
メリット | 全国どこでも働きやすい パートや派遣など自由なスタイルで働きやすい |
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必要なスキル | ・コミュニケーション能力 ・パソコン操作 ・スピーディーで正確な作業 ・臨機応変な対応 |
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③接客・サービス業
接客業は、お客様をもてなすサービス業といえます。
単に話すことが好きな人が向いているわけではなく、お客様に「ありがとう」と言われることに喜びを感じられる人に向いています。
子どもたち・保護者達の支えとして働く保育士としての志と通じるものがありますね!
お客の中にはいろんな人がいますから、保育士として様々な家庭と密に接してきたコミュニケーションスキルが活きる仕事です。
メリット | 保育士のコミュニケーション能力を存分に発揮できる 未経験でも働きやすい |
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求められるスキル | ・コミュニケーション能力 ・臨機応変な対応 ・体力 |
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④営業職
営業というと「モノを売る仕事」という印象が強く、「話し上手」な人が向いていると思われがちです。でも、実際に敏腕な営業さんというのは「聞き上手」は人が多いです。
また、顧客との信頼関係を築くためにも、普段から幅広く物事に関心を持てることも大事になってくる仕事です。
メリット | ・未経験でも働きやすい ・実力に応じた収入がもらえる ・いろんな土地に行ける |
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必要なスキル | ・コミュニケーション能力 ・臨機応変な対応 ・体力 ・好奇心 |
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⑤人材派遣会社の営業・コーディネーター
転職や就職を希望する人が登録する人材派遣会社で、登録者と派遣先をつなぐ役割をする仕事です。
今まさにあなたが転職しようと考えているわけですが、その際に転職エージェントを利用する人がとても増えて来ています。
保育士不足で保育系の仕事には多くの求人があり、対応する人材が足りない現状があります。中でも、保育士の悩みや希望を理解しやすい「元保育士」はとても重宝される人材です。
メリット | ・保育士経験を存分に活かせる ・未経験でも働きやすい |
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必要なスキル | ・コミュニケーション能力 ・パソコン操作 ・臨機応変な対応 |
保育人材会社 | ・株式会社アスカ(全国20ヶ所)保育求人ガイド運営 ・株式会社ネオキャリア(全国75ヶ所)ヒトシア保育運営 |
人材派遣会社の営業コーディネーターになるなら
意外かもしれませんが、保育求人を専門に扱う人材派遣会社に登録することです。
実際に保育士から保育士専門の転職エージェントに転職する人は増えて来ています。
ただし、全国の求人を扱っていても、拠点となるオフィスは主要都市にしかない場合がほとんどです。あなたの住む地域から通える範囲にオフィスがあるエージェントを探しましょう。
保育士の転職をスタートする時期
保育士は年度で職員配置が決まっているため、スムーズに転職できるのは年度が切り替わる4月ということになりますよね。
では、4月からの転職なら年明けてからで十分でしょ・・・と思っていたら危険ですよ!
求人が増える時期は業種によっても変わってくるものですが、多くの場合秋ごろ(9月以降)から増えてきます。
当然、良い求人から埋まっていくものですから、遅くても夏の終わりごろから転職活動を始めたいですね。保育の仕事を続けながら良い求人を探しておくのがおすすめです。
保育士からの転職に成功するための手順
保育士は離職率が高い職種ですから、保育業界内では退職すること自体珍しいことではないでしょう。でも、異業種へ転職するなら、何に気を付ければ良いかしっかりと把握しておかないと失敗してしまいますよ。
保育士から転職したい理由・将来設計を明確にする
自分がどうなりたいかを認識することがとても重要です。
ただ何となく事務の仕事がいいから、保育から離れたいから、というだけでは
転職しても満足いかない結果になってしまうかもしれませんよ。
自分だけで決断しない
自分のことは自分が1番良く分かっている。と思う部分もあるでしょうけど、
自分では気づかない自分のこともたくさんあります。
どんな職種に就くべきか、転職するべきか、今するべきか、、、
たくさん悩みや迷いが出てくるはずですが、1人で決断せず相談できる人を探しましょう。
ただし、職場の人に相談するのは控えてください。保育士不足ですから、引き止められる可能性が高いです。
転職のプロに相談する
相談する相手はなるべく客観的な意見をもらえる相手がいいです。
そして、どうせなら転職のプロに相談するのが良いですね。
相談するだけでもOKなので(もちろん費用は一切かかりません)、転職エージェントに登録するところから始めたら良いですよ!
私自身も、転職しようかどうしようか・・・という状態で登録しましたが、親身に話を聞いてくださったことで頭の中のモヤモヤが少しずつ整理されて良い職場に転職できたという経験があります。
転職エージェントを使うべき理由
転職エージェントは求人が掲載されているだけのサイトとは違って、
- あなたの希望をきいてあなたの代わりに求人を探してくれる
- 面接の応募や日時設定等を代わりに行ってくれる
- 履歴書や職務経歴書のアドバイスをくれる
- 内定後もサポートしてくれる
と、転職に関わる全てをサポートしてくれる担当コンサルタントが存在します。
求人くらい自分で自由に探すわ。そういうの面倒くさいし・・・
その気持ちも分かりますが、知識の薄い異業種の膨大な求人の中から自分の希望に近いものを探すだけでも一苦労です。
ましてや、求人情報に掲載されていることなんてハッキリ言って信憑性薄くないですか?笑
だって、求人が欲しいから良い事しか載せないでしょうし、残業や休日などはどこまで本当のことか分かったものじゃありませんよ。
転職エージェントのコンサルタントは求人元と直接やりとりしていますので、求人誌には載せない情報も持っていることが多いです。
社長や営業の人柄、社風、社員たちの年齢層や男女比などなど、聞きたいことを事前に聞くことが出来てしまいます。
それら全てが無料で利用できるのですから、絶対に活用すべきですよ!
担当につく人との相性やエージェントごとの特徴があるので、3つは登録しておくのをおすすめします。
この3つさえ登録しておけば間違いないですよ。
また保育士に戻りたくなる人多数
冒頭で示したアンケート結果からも分かるように、保育士から別業種へ転職した後に保育士に戻ってくる人は多いです。
でも、別業種を経験したからこそ保育士の良さに気づけることもあるので、今のまま進むことに悩む気持ちが少しでもあるならチャレンジできるときにしておきましょう。