保育士の働き方

保育士と子育て(家庭)の両立はめちゃくちゃ大変!

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女性にとって妊娠、出産を経て子育てに突入することは、今までの生活が一変する大イベント。

子育ての大変さに仕事復帰をためらう保育士は少なくありません。子育てをしながら働いているけれど、毎日が大変すぎるという悩みを抱える方も…。

しかし、周りの協力やちょっとした工夫、働き方によっては子育てをしながら保育士を続けることは可能です。子育てと保育士を両立させるための方法を見ていきましょう

保育士と子育ての両立に立ちはだかる壁

保育士 子育て 両立

男性保育士が増えてきたとは言っても、保育士はまだまだ女性中心の仕事です。そんな女性保育士にとって大きな転換期となるのが妊娠・出産。

  • 保育士の仕事は妊娠中の身体にきつい
  • 産休・育休を取得しづらい
  • 復帰後に肩身が狭い

子どもと走り回って遊ぶ、抱っこをするなど、体力を使う保育士の仕事は妊娠中の身体にはきつい部分も大きいのです。そのため、妊娠・出産を経ても働き続ける女性が多い現在においても、妊娠を機に離職する保育士は少なくありません。

また、産休・育休を取得する場合、代わりの保育士を雇わなければならない等の理由から、暗黙の了解で妊娠したら退職という流れができている保育園もあります。

育休から復帰後も、今まで通りには働けないことから肩身の狭い思いをしている保育士も。
2人目出産になるとさらに壁は高くなります。子どもの体調不良で休まなければならない頻度も多くなり、両立を諦めてしまう場合もあるのです。

保育士がフルタイムで子育てをするには家族の協力が必須

保育士 子育て 両立

子育て中の保育士がフルタイムで働こうと考えたとき。まず初めに確保したいのが家族の協力です。特に旦那様の協力は必須。

  • シフト勤務をこなす中で我が子の送迎が難しい場合には、送迎は旦那様の担当
  • 残業が必要な日は、帰宅後の育児を任せる
  • 子どもの体調不良の時には、協力しあって休みを取る
  • 子どもの行事と働く保育園の行事が重なってしまう時には、子どもの行事に参加し子どものフォローもしてもらう

保育士の仕事を理解してもらい、手伝ってもらうというよりは一緒に子育てをするというスタンスが作れないと苦しいでしょう。

旦那様の理解がないと、全て自分でこなさなければなりません。

シフト勤務の時間に合わせて子どもの送迎もするので、子どもの生活リズムが崩れてしまったり、頑張りすぎて自分自身が体調を崩してしまったり…。

特に、職場復帰をして2,3カ月経った頃が要注意。軌道に乗ってきたかな?と思っていても身体はヘトヘトに疲れています。実際に職場復帰して2カ月経ったころに、過労で入院してしまったというケースも。

旦那様の協力が得られない場合には、実家の父母に頼るなど子育てを手伝ってもらえる人を見つけましょう。いざという時に頼れる人がいるだけでも、気持ちに余裕ができますよ。

保育士の育児ノイローゼは意外と多い

保育士 子育て 両立

保育のプロである保育士は子育てもプロだと思われがちですが、保育と子育ては別物です。
もちろん子どもの育ちに関する知識は豊富ですし、子どもとの関わり方は熟知しています。しかし、その知識や経験が子育ての邪魔をする場合もあるのです。

  • 知識があるからこそ、その枠に我が子を当てはめようとしてしまう
  • 保育園で見てきた子どもの姿と違うことに不安を覚える
  • 家事に時間を取られ、十分に子どもと関われないことに罪悪感を感じる
  • 子どもと1対1になると意外と関わり方がわからない

職場復帰をすると、仕事と家事に費やす時間が多く子どもと触れ合う時間はさらに減ってしまいます。
我が子の姿が保育園の子どもたちの姿と違うと、「自分の関わりが少ないからかも」と自分を責めてしまったり、育児ノイローゼになってしまう人も少なくありません。

保育士は真面目な人が多いので思い詰めてしまうこともありますが、そんな時こそ深呼吸をして、自分の状況を客観的に見ることが大切です。
どんな子どもでも、保育園と自宅での姿は違って当たり前ということは心に止めておきましょう。

保育士復帰するならパート?正社員?

保育士の働き方には大きく分けて2つあります。パート保育士と正社員です。出産前は正社員として働く人が多いですが、出産を機にパート保育士に移行するという方法も。

パート保育士と正社員、それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。

【パート保育士のメリット・デメリット】

パート保育士として働く1番のメリットは、

  • 勤務時間や日にちを自分で調整できる
  • 残業が少ない

シフト勤務ではない働き方も選べるので子どもの送迎時間に合わせて勤務ができますし、子どもの行事に合わせて休むことも可能です。

短時間パートとして働く場合には、子どもが幼稚園や小学校に行っている間のみという働き方もできます。
ただ、園が求めている時間帯や日にちと自分の希望が必ずしも一致するわけではないので注意しましょう。

また、パート保育士は時給制で働きますので、正社員に比べて残業が少ないことも特徴です。
事務仕事も軽減され、抱える仕事も少なくなります。子育て中の保育士にとっては、残業や持ち帰り仕事がないことは大きなメリットです。

パート保育士の1番のデメリットは

  • 正社員に比べて収入が減る
  • 任せてもらえる仕事が減る

パート勤務の場合は基本的に賞与の支給がありませんし、時給は1000円前後の場合が多いので月ごとに得る収入も正社員に比べると少なくなります。

また、正社員の補助的な役割となりますので、今まで自分のクラスを持ち仕事をしてきた保育士にとっては、やりがいを感じられないという悩みを抱えることも。

子育て中はある程度収入が減ったとしても、余裕を持って働きたい。正社員の補助としての役割にもやりがいを感じられるという人は、パート保育士がおすすめです。

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【正社員のメリット・デメリット】

正社員として働く1番のメリットは

  1. 安定した収入
  2. やりがいのある仕事

今まで通りの安定した給与を得られることで、収入面に余裕が生まれます。子育てにはお金がかかりますので、これは大きな魅力ですね。また、正社員として責任のある仕事を任されることで、やりがいを感じることができます。

デメリットは

  1. 残業が多い
  2. わが子の行事を優先できない

時には残業をこなさなければならない場合もありますし、園の行事を優先することで我が子の行事を見られないこともあります。
家族の協力が得られないと、常に時間に追われているような状況になることも。

子育て中でも今まで通りの収入を得たい。仕事に費やす時間が長くても、家族の協力を得て子育てと両立することが可能だという人は、正社員がおすすめです。

時短正社員や派遣という選択肢がある

子育てをしながら保育士として働こうと考えたときに、パートと正社員の他に時短正社員や派遣保育士という選択肢もあります。
それぞれの働き方についてご紹介します。

【時短正社員とは】

時短正社員とは、法律もしくは企業が独自に定めた短時間勤務制度を利用して働く社員のことです。
短時間勤務制度は「改正育児・介護休業法」で定められており、3歳に満たない子どもを育てる正社員であれば誰でも利用することができます。
勤務時間は原則6時間。
条件を満たせばパート勤務であっても適用されます。

企業によってはこの法律以上の時短制度を定めている場合もあり、3歳以上の子どもを育てる従業員であっても活用できる場合も。

時短制度を利用する最大のメリットは、勤務時間が短くなることで子育てや家事を行う時間が多くなることです。
我が子のお迎えも早く行けるので、その分子どもと触れ合う時間もたくさん持つことができますよ。

ただ、フルタイムよりも収入が下がることは頭に入れておきましょう。
保育士が働きやすい環境を整えるために、充実した時短制度を取り入れる園も増えてきていますので、利用を希望する際には確認することをおすすめします。

【派遣保育士とは】

派遣保育士とは、派遣会社に雇用されている保育士です。
登録をしている派遣会社に希望の勤務条件を伝えることで、派遣会社が契約してる保育園に保育士として派遣されます。雇用先は派遣会社ですので、給与の支払いを行うのも派遣会社です。

給与は時給で換算されますが、1500円前後の場合が多くパート勤務と比べると給与条件が良いというメリットもあります。
また、派遣保育士は正社員の補助的な仕事が多いので、負担が少ないことも大きな魅力。正社員に比べると残業も少なく、残業が発生した場合にも必ず時給に加算されます。

一方派遣保育士のデメリットとしては、1つの保育園への派遣期間が3年までと定められていることです。
3年ごとに勤務場所が変わりますので、落ち着かないと感じることも。
また、正社員の補助的な役割が大きく、責任のある立場を任せてもらえないもどかしさを感じる人も少なくありません。

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子育てと両立するためのコツ

保育士と子育てを両立させるためには、いくつかのコツがあります。実際に子育て中の保育士が取り入れてみて、効果的だったコツを見ていきましょう。

まとめ

  • 家に仕事を持ち込まない(自宅に帰ったら子育てと家事に専念)
  • 子どもと一緒に寝て、朝早く起きてやるべきことを終わらせる(睡眠時間は削らない)
  • 通勤時間に1日の仕事内容を確認することで、効率的に仕事をする
  • もしもの時にサポートしてくれる人を確保しておく(祖父母、ファミリーサポートなど)
  • 家事は最低限でよしとし、完璧にしようとしない。家事代行、宅配、ミールキットなどを利用する。

子育てと仕事を第一に考えていると、自分の体調面が後回しになりがちです。
しっかりと睡眠をとり、自分の体調面にも気を配ってくださいね。

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子育てと両立できる働き方を選びましょう

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保育士と子育ての両立はとても大変です。しかし、家族の理解があればフルタイムで働くことは決して不可能ではありません。

なかなか家族のサポートが望めない。フルタイムで仕事復帰をしたけれど大変すぎる、という場合にはフルタイム以外の働き方を選ぶという方法もありますよ。

子育て経験は必ず保育の幅を広げてくれます。保育士として働き続けたいという思いを大切に。
自分と子どもにとって無理のない働き方を選んでくださいね。

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  • この記事を書いた人

あや先生

認証保育園2年、認可保育園で正社員として10年間勤務しました。その他、派遣保育士として3園での勤務経験もあります。2児の母でもあり、正社員時代に産休、育休を経て復帰もしました。正社員の立場、派遣の立場、母として、保育士として、様々な経験から保育士の皆さんの力になりたいと思っています。

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